派手な振り付けと決めポーズで観客を沸かせるプロレス技を見て、あの技をまねしてみたいと感じたことはありませんか?ピープルズエルボーを決めたい人向けの入門として、本記事では技の意味や魅力をやさしく整理していきます。
- ピープルズエルボーの基本的な特徴と役割を理解できる内容です。
- ピープルズエルボーの歴史やザ・ロックの物語を流れでつかめます。
- ピープルズエルボーを安全にまねするための注意点を把握できます。
読み終えるころにはピープルズエルボーを観戦や遊びで楽しむうえで必要な知識がそろい、技を見る目やプロレス談義で話せるネタが自然に増えているはずです。ピープルズエルボーの魅力を安心して味わうために、順番に確認していきましょう。
ピープルズエルボーを決めたい人向けにプロレス技の基本を整理
ピープルズエルボーを決めたい人向けに、まずはこの技がどんな位置づけのプロレス技なのかを全体像から押さえていきます。派手な動きに目を奪われてしまいがちですが、技そのものはとてもシンプルな打撃であることを知ると理解しやすく感じられるはずです。
フィニッシュホールドとしての位置づけ
ピープルズエルボーはエルボードロップという基本的な肘打ちを土台にしながら、フィニッシュホールドとして観客の期待を一気に高める役割を担う技です。もともとはつなぎ技として使われていたものが人気の高まりとともに決め技扱いとなり、試合のクライマックスを象徴するプロレス技として語られるようになりました。
ピープルズエルボーの基本的な特徴
ピープルズエルボーの最大の特徴は、マットに仰向けに倒れた相手の横を走り抜けてロープに飛び乗り、反動を利用しながら肘を落とすというリズミカルな流れにあります。打撃自体は胸元への肘落としというシンプルなプロレス技ですが、その直前に入るポーズやステップが長く挟まることで特別な一撃のように感じられる演出になっています。
観客を巻き込むパフォーマンス性
ピープルズエルボーは技の威力だけでなく、観客全員を巻き込むパフォーマンス性が評価されてきたプロレス技です。肘サポーターを外して投げたり腕を交差させてから走り出したりする一連の動きに合わせて歓声が段階的に高まり、技が決まる瞬間には会場全体が一体となるような盛り上がりが生まれます。
テレビ中継で映える見せ方と影響
ピープルズエルボーはカメラで追いやすい直線的な動きと分かりやすい決めポーズが多く、テレビ中継でも技の流れを理解しやすいプロレス技として作られています。観客席だけでなく画面越しの視聴者も一緒に盛り上がれるため、子どもの頃にテレビでピープルズエルボーを見てプロレスファンになったという人も少なくありません。
初心者が理解しておきたい前提知識
ピープルズエルボーを見るときに初心者が知っておきたいのは、この技が相手に過度なダメージを与えるよりも観客を楽しませることを優先したプロレス技だという点です。攻める側も受ける側もタイミングや位置を合わせることで安全性を高めており、ショーとしての完成度を高めるための工夫が詰まった技がピープルズエルボーなのだと理解しておくとよいでしょう。
ここまででピープルズエルボーの大まかな性格がイメージできてきたと思うので、次はこのプロレス技がどのような歴史をたどって生まれ、世界的な人気を得るようになったのかを見ていきます。ピープルズエルボーの背景を知ることで、一つ一つの動きに込められた意味や遊び心がより深く感じられるようになるはずです。
技の歴史と生みの親ザ・ロックのストーリー

ピープルズエルボーは単なるプロレス技というだけでなく、ザ・ロックというレスラーのキャラクターや時代背景と切り離せない物語を持っています。技の歴史を知ることでピープルズエルボーを見る目に厚みが出て、同じ一撃でも何倍も味わい深く感じられるようになるでしょう。
ザ・ロックが技を生み出したきっかけ
ピープルズエルボーが生まれたきっかけとして有名なのが、仲間内で真面目なレスラーを笑わせようとした遊び心から生まれたというエピソードです。最初は冗談半分で披露したプロレス技だったものが観客から予想以上の反応を得て、ザ・ロック自身も手応えを感じたことでピープルズエルボーとして定着していったと語られています。
黄金期における人気爆発とフィニッシュ化
ピープルズエルボーは団体の黄金期にテレビ中継の中心として映される機会が増え、ザ・ロックの試合では欠かせないプロレス技として人気が爆発しました。やがて大きなタイトルマッチでも決め技として用いられるようになり、ピープルズエルボーがスリーカウントを奪う瞬間は時代を象徴する名場面としてファンの記憶に刻まれています。
世界と日本のファン文化への広がり
ピープルズエルボーはアメリカ本国だけでなく世界中のプロレスファンに広がり、日本でも技名がそのまま日常会話に登場するほど浸透したプロレス技になりました。学校の休み時間にまねした経験を語る人や他競技の選手が遊びとして披露する場面もあり、ピープルズエルボーは世代や競技の枠を超えた共通言語として楽しまれています。
こうした歴史を整理しておくと、どの時期のピープルズエルボーなのかを意識しながら映像を見比べる楽しさが生まれます。下の表ではピープルズエルボーがどのような段階を経て現在の代表的なプロレス技へと育っていったのかを、ざっくりと時系列で振り返ってみましょう。
| 時期 | 主な状況 | 技の扱い | 観客の反応 |
|---|---|---|---|
| 初期 | 仲間内の冗談から披露される段階で、ピープルズエルボーは遊び心の象徴でした。 | つなぎ技 | 予想外の笑いとどよめきが起こりました。 |
| 黄金期前半 | テレビ中継で頻繁に使われ始め、ピープルズエルボーはお約束の見せ場になりました。 | 代表的な見せ技 | 肘サポーターを外す時点で大歓声が上がりました。 |
| 黄金期後半 | 大きなタイトルマッチでもピープルズエルボーが決め技として使われるようになりました。 | 正式なフィニッシュ | スリーカウントに合わせて爆発的な盛り上がりが起こりました。 |
| 引退後の時代 | ザ・ロックの復帰戦や特別出演でピープルズエルボーが必ず期待されるようになりました。 | 伝説的プロレス技 | 技の予告だけでスタンディングオベーションが起こりました。 |
| 近年 | 他競技や映像作品でもピープルズエルボーをオマージュする動きが見られるようになりました。 | ポップカルチャーの記号 | 技名を聞いただけで場の空気が和むことが増えました。 |
表の流れから分かるように、ピープルズエルボーは誕生した瞬間から完成形だったわけではなく、時代とともに役割が変化しながら今の姿に育ったプロレス技です。こうした変化を踏まえて映像を見ると、同じピープルズエルボーでも試合や年代ごとにニュアンスが違うことに気づき、技そのものへの興味がさらに深まっていくでしょう。
フォームと動作のステップ解説
ピープルズエルボーをまねしてみたいと考えたとき、多くの人が気になるのは一連の動作をどの順番で行えばよいのかという具体的なフォームです。無理な環境で試すと危険もあるプロレス技なので、ここではイメージトレーニングとして安全な理解に役立つ形でピープルズエルボーの流れを整理していきましょう。
ロープワークから肘落としまでの流れ
ピープルズエルボーの典型的な流れは、まず相手をスパインバスターなどで仰向けに倒し、リング中央付近に位置を整えるところから始まるプロレス技です。その後に相手の横を走ってロープに飛び乗り、反動で戻ってきてから再度反対側のロープへ走り、最終的に止まってジャンプしながら胸元へ肘を落とすというのがピープルズエルボーの基本的なフローになります。
右肘と左肘の使い分け
ピープルズエルボーでは通常利き腕側の肘を使いますが、どちらの腕で打つかによって体のひねり方や着地の方向が微妙に変わるプロレス技です。自分が右利きか左利きかに合わせてどちらの肘でピープルズエルボーを落とすかをイメージしておくと、走る方向やジャンプの向きも含めて動き全体を整理しやすくなります。
安全に受けるための受け身の考え方
ピープルズエルボーを安全に成立させるには、攻める側だけでなく受ける側の受け身も重要になるプロレス技です。胸元に肘が当たる瞬間に体を固めすぎないように意識しつつ、衝撃を背中全体で均等に受けるイメージを持つことで、ピープルズエルボー特有の派手さを保ちながら身体への負担を抑えられます。
ここまででピープルズエルボーの基本的なフォームの考え方を確認したので、次に全体の流れをステップとして整理してみます。あくまで安全な環境でのイメージトレーニング用ではありますが、プロレス技としての順番を頭に入れておくことで観戦時の理解度も大きく変わるはずです。
- 相手に技を決めてマット中央に仰向けで倒し、ピープルズエルボーを狙う体勢を作ります。
- 相手の頭側に立って周囲を見渡し、ピープルズエルボーに向けた雰囲気づくりを行います。
- 肘サポーターを着けている場合は外して投げ、ピープルズエルボーの予告として観客をあおります。
- 腕を大きく広げて交差させる動きを数回行い、ピープルズエルボーに向けてテンポを作ります。
- ロープに向かって走り出し、反動で戻ってから反対側のロープにも走ってピープルズエルボーの勢いをためます。
- 倒れている相手の横で急停止し、片足を高く上げてからジャンプに入る準備をしてピープルズエルボーを予感させます。
- タイミングを合わせてジャンプし、胸元に肘を落とすように着地してピープルズエルボーを完成させます。
ステップとして並べてみるとピープルズエルボーはやることが多く見えますが、一つ一つは難しい動きではなくテンポ良くつなぐことで完成するプロレス技だと分かります。実際にまねするときはマット環境や相手の安全を最優先にしつつ、映像を見ながらピープルズエルボーのリズムや間合いを丁寧にイメージすることが大切です。
試合で映える見せ方と安全面のポイント

ピープルズエルボーは単に正確に動きをなぞるだけでなく、試合の中でどのタイミングで出すかによって印象が大きく変わるプロレス技です。観客を乗せながらも無理をしないためには、ピープルズエルボーの見せ方と安全面のバランスを意識した組み立てを考える必要があります。
観客をあおる動きと間の取り方
ピープルズエルボーを試合で決めるときは、観客が「来るぞ」と気づいた瞬間から歓声を引き出すための間の取り方が重要になるプロレス技です。相手を倒してから走り出すまでの短い時間に表情やジェスチャーで期待感を高めることで、ピープルズエルボーが決まった瞬間の爆発力が何倍にも膨らみます。
リング上の位置取りとカメラ意識
ピープルズエルボーはロープを往復する距離や肘を落とす位置が決まっているため、リング中央付近で相手を倒しておくと最も映えるプロレス技です。観客席やカメラの向きを意識しながら角度を調整することで、ピープルズエルボーの一連の動きがどの位置から見ても分かりやすくなり、試合全体の完成度も高まります。
技の多用によるリスク管理
ピープルズエルボーは派手で盛り上がるため多用したくなりますが、連発しすぎると試合展開が単調になりやすいプロレス技でもあります。ここぞという場面に絞って繰り出すことで一撃の価値を保ちつつ、ピープルズエルボー以外の攻防とのメリハリを付けることが観客を飽きさせないコツになります。
こうしたポイントを意識すると、映像や生観戦でピープルズエルボーがどのタイミングで組み込まれているかを見るだけでも試合運びの巧みさが伝わってきます。プロレス技としての完成度を高めるには、技そのものだけでなく周囲の空気や試合の流れを読む力が不可欠であり、ピープルズエルボーはその好例だといえるでしょう。
安全面についても、ピープルズエルボーは比較的ダメージをコントロールしやすいプロレス技とはいえ油断は禁物です。攻める側は着地の衝撃を自分の脚や体幹で受ける意識を持ち、受ける側は胸元で衝撃を分散させるように協力することで、ピープルズエルボーを長く楽しめるスタイルとして維持できるようになります。
応用バリエーションと他のエルボードロップとの違い
ピープルズエルボーは多くのレスラーが使うエルボードロップの一種ですが、構成要素を分解してみると独自の個性がはっきりと見えてくるプロレス技です。ここではピープルズエルボーと一般的なエルボードロップとの違いを整理しつつ、自分のキャラクターに合わせて応用するイメージも紹介していきます。
通常のエルボードロップとの違い
通常のエルボードロップは倒れている相手に対して最短距離から垂直に肘を落とすことが多いのに対し、ピープルズエルボーはロープワークとポーズを挟んでから斜めに落とすプロレス技です。間合いを詰めるまでの時間が長いぶん打撃としての即効性より演出面の比重が高く、ピープルズエルボーは観客の感情を一緒に動かすための技として位置づけられています。
立ち状態への派生テクニック
一部の選手はピープルズエルボーの所作だけを取り入れ、立ち状態の相手にストンピングや張り手を放つといった応用を見せることもあるプロレス技です。肘を落とす部分を別の攻撃に置き換えることで、ピープルズエルボーの雰囲気を保ったまま自分ならではのオリジナルムーブとして使うことができます。
個人のキャラクターに合わせたアレンジ
ピープルズエルボーは動きがはっきりしているぶん、各レスラーのキャラクターに合わせて細部をアレンジしやすいプロレス技です。走り方をコミカルにしたり表情をシリアスに寄せたりといった工夫を加えることで、同じピープルズエルボーでも攻める側の人柄やストーリーがより強く伝わるようになります。
こうした違いを踏まえて映像を見比べると、自分がどのタイプのピープルズエルボーに一番魅力を感じるのかがはっきりしてきます。プロレス技としての完成度だけでなく、キャラクター表現の一部としてピープルズエルボーを見る視点を持つと、技の楽しみ方がさらに広がるでしょう。
また観戦時には、自分ならどんなアレンジを加えたいかという想像をしながらピープルズエルボーを見てみるのも一つの楽しみ方です。フォームそのものを完璧にまねることだけが目的ではなく、プロレス技としての枠組みを理解したうえで自分なりの解釈を重ねることで、ピープルズエルボーはより身近で創造的な存在になっていきます。
まとめ
ここまでピープルズエルボーの歴史やフォーム、安全面と応用例までを一通り整理してきましたが、実際に観戦や映像で意識して見るだけでもプロレス技への理解度は大きく変わるはずです。自分なりの視点でピープルズエルボーの間合いや演出を観察し続けることが経験となり、将来的に技をまねるときにも安全と魅力を両立させやすくなるでしょう。


